野生動物界の大物と動物園界の大物の二人による対談。
ゴリラをテーマに動物園のあり方についても語っています(※もちろん野生ゴリラの話もたくさんあります)。
対談式なので読みやすく、ほんの数日で読み終わりました(1日で読みきれます)が、内容は幅広くとても勉強になりました。
個人的にゴリラも動物園も大好きでドンピシャな本でした。今後動物園でのゴリラの研究や飼育技術がさらに発達していくことを期待しています。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ゴリラは戦わない (中公新書ラクレ 575) 新書 – 2017/2/8
ゴリラが知ってる幸せの生き方とは何?
平和主義、家族愛、楽天的人生…。人間がいつのまにか忘れた人生観を思い出そう!
京都大学総長の山極寿一先生と旭山動物園の小菅正夫前園長の異色の対論集。AI化する現代社会の中で生きる人間社会に一石を投じる一冊!
平和主義、家族愛、楽天的人生…。人間がいつのまにか忘れた人生観を思い出そう!
京都大学総長の山極寿一先生と旭山動物園の小菅正夫前園長の異色の対論集。AI化する現代社会の中で生きる人間社会に一石を投じる一冊!
- 本の長さ190ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2017/2/8
- 寸法11 x 1 x 17.4 cm
- ISBN-104121505751
- ISBN-13978-4121505750
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
前旭山動物園園長。1948年生まれ。北海道大学獣医学部卒業。閉園の危機にあった旭山動物園を行動展示などで改革し日本一の動物園に立て直した。現在は札幌市円山動物園の改革を札幌市から依頼され実行している。柔道四段。北大柔道部で主将を務めた。
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2017/2/8)
- 発売日 : 2017/2/8
- 言語 : 日本語
- 新書 : 190ページ
- ISBN-10 : 4121505751
- ISBN-13 : 978-4121505750
- 寸法 : 11 x 1 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 668,715位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 590位中公新書ラクレ
- - 9,625位生物・バイオテクノロジー (本)
- - 83,866位社会・政治 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
霊長類学者と元動物園園長による、ゴリラを巡る対談です。
内容はと言うと、ゴリラもさることながら、動物園に関する
話題がメインであるかのように、感じられました。
動物園における繁殖の困難さ、動物園の今後のあり方等につ
いて、多くの頁が割かれています。
期待していたのは、ゴリラの生態に関する情報でした。
そういった意味では、現状以上に経験談を盛り込んで頂きた
かった処でした。
例えば、ゴリラは負けないし勝たない、のような示唆に富ん
だ貴重な話をもっと、ということになります。
内容はと言うと、ゴリラもさることながら、動物園に関する
話題がメインであるかのように、感じられました。
動物園における繁殖の困難さ、動物園の今後のあり方等につ
いて、多くの頁が割かれています。
期待していたのは、ゴリラの生態に関する情報でした。
そういった意味では、現状以上に経験談を盛り込んで頂きた
かった処でした。
例えば、ゴリラは負けないし勝たない、のような示唆に富ん
だ貴重な話をもっと、ということになります。
2017年2月8日に日本でレビュー済み
面白い視点だった。
確かに私の知っている幸せな人も、会社で『ゴリラ』と呼ばれていました。
ゴリラは人の祖先であると、そのDNAから学ぶ必要があると思いました。
確かに私の知っている幸せな人も、会社で『ゴリラ』と呼ばれていました。
ゴリラは人の祖先であると、そのDNAから学ぶ必要があると思いました。
2019年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
血の繋がらない子どもを殺すゴリラに学ぶことはない。ゴリラを人間と同じ状況に置くことで、正しい比較ができる。ゴリラすごい話は人間の偏った解釈にすぎない。
2017年4月2日に日本でレビュー済み
映画「キングコング 髑髏島の巨神」を観た帰り道、書店で目に留まったので購入した。キングコングはゴリラだろう、きっと。キングコングはやたら戦ってはいたが、好戦的な猛獣扱いではなく「神」扱いだったから、本書と矛盾はしないだろう、たぶん。
さて、本書は山極壽一氏(元京大総長、人類学・霊長類学)と小菅正夫氏(前旭川動物園長)の対談である。専門部分については、主として山極氏がしゃべり、動物の飼育や展示のあり方は小菅氏が話す。
雄のゴリラが胸を叩くドラミングは威嚇であって、不要な戦いを避けるためだという話は、これまでにも紹介されてきた。全く戦わないという不戦主義ではなく、不要な戦いは避けるという意味での平和主義者である。
カッコイイと思ったのは「相手に背中を見せて、振り返らない」(=俺はお前より強いから怖くないのさ)である。また、子育てもしっかり分担するところも立派である。
ただ、雌ゴリラは子供を守ってくれそうな雄ゴリラに集まる、ということは、家族持ちの雄ゴリラは、頼りになるカッコイイ奴なのだろう。象の群れのリーダーもカッコイイという話がでてくるが、これも同様の理由ではないだろうか。つまり、父ゴリラは確かにカッコイイのだが、研究者は主としてカッコイイ奴を観察しているのではないか?という疑問も生じた次第。果たしてみんなカッコイイのだろうか・・・・・
「(子育てされる)野生動物は、何が食べられるか、信頼できる親から学ぶ」というのは参考になった。人間が飼育した動物を野生に返しても、生きていくのは困難である。読者は「餌をもらうのに慣れて、怠惰になったから」と思っていたが、「何を食べていいかわからないから、食べ物があるのに餓死する(例えば、栄養のないもの、消化できないものを大量に食べてしまって結果的に餓死する)」というのである。
さて、本書は山極壽一氏(元京大総長、人類学・霊長類学)と小菅正夫氏(前旭川動物園長)の対談である。専門部分については、主として山極氏がしゃべり、動物の飼育や展示のあり方は小菅氏が話す。
雄のゴリラが胸を叩くドラミングは威嚇であって、不要な戦いを避けるためだという話は、これまでにも紹介されてきた。全く戦わないという不戦主義ではなく、不要な戦いは避けるという意味での平和主義者である。
カッコイイと思ったのは「相手に背中を見せて、振り返らない」(=俺はお前より強いから怖くないのさ)である。また、子育てもしっかり分担するところも立派である。
ただ、雌ゴリラは子供を守ってくれそうな雄ゴリラに集まる、ということは、家族持ちの雄ゴリラは、頼りになるカッコイイ奴なのだろう。象の群れのリーダーもカッコイイという話がでてくるが、これも同様の理由ではないだろうか。つまり、父ゴリラは確かにカッコイイのだが、研究者は主としてカッコイイ奴を観察しているのではないか?という疑問も生じた次第。果たしてみんなカッコイイのだろうか・・・・・
「(子育てされる)野生動物は、何が食べられるか、信頼できる親から学ぶ」というのは参考になった。人間が飼育した動物を野生に返しても、生きていくのは困難である。読者は「餌をもらうのに慣れて、怠惰になったから」と思っていたが、「何を食べていいかわからないから、食べ物があるのに餓死する(例えば、栄養のないもの、消化できないものを大量に食べてしまって結果的に餓死する)」というのである。
2017年4月1日に日本でレビュー済み
お二人とも人間よりゴリラが好きだと思わせるような本書です.同好の読者には楽しく読ませます.14頁収載のニシローランドゴリラの写真にも見惚れました.泰然自若のその表情は貫禄十分,昨今のホモ・サピセンスには見られません.ただこの本は対談を文章化したものですから.記載が冗漫になっています.私はお二人のゴリラ学をもっと深く知りたいと望みますので単独執筆の類書発刊を期待します.書き忘れています.以前から疑問なのですが,ゴリラの頭頂部は何故あのように隆起しているのでしょうか.あの隆起にどんな意味があるのだろうか.本書を読んでも分かりませんでした.何方かご教示下されば嬉しいです.